映像制作/USTREAM・IP配信会社のジーマ代表が、徒然なるままに書き綴る とりとめもない出来事、映像、映画業界のお話 http://ji-ma.tv/ http://ji-ma.jp/


by imao001

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ROLAND VC-30HD いよいよ登場

NAB2011以降、各所で話題になっていたローランドVC-30HDがぼちぼち市場に出荷されているようです。近く実機が導入されるショップから連絡があったので触った感想はその際にでもご報告できたらと思いますが、個人的にはこれからの制作会社に非常に使い勝手が良く期待感が持てると思っていたので、どういった点が使えるのかなど制作側の視点でご紹介しようと思います。

まず多くの制作会社さんが現在悩みとして持っていることに、これまで貯めに貯めたテープの扱いをどうしようか、ということがあるのではないでしょうか。現状では将来の二次利用などの可能性も含めデータ化するのがベストだと思いますが、テープの量によってはデジタイズに結構なコストが掛かると思います。そこでVC-30HDのエンコーダーとしての使い道です。SDIがないのは悔やまれますが、映像入力にはHDMIにiLINK、コンポーネント、コンポジットが付いてますし、音声もXLRにRCA Audioと制作会社でも馴染みの入力があるので、デッキを機材屋さんからレンタルして、これまでのテープ素材をHDCAMからデジベから何から一気にデジタイズしてしまうという事が可能です(HDCAMはMPEG2の1920×1080iの35Mbps 4:2:0が上限とはなりますが)。またUstreamなどのストリーミング配信も最近ではニーズが出てきている会社さんもあると思いますが、そこでのエンコーダーとしての機能も充分使えるようにできています。ライブ配信の際、映像と音声がそれぞれ入力が違うということがあるかと思うのですが、VC-30HDは音声エンベデッド、仮にソースの違いによる音声のディレイがあったとしても専用ソフトの無償ダウンロードで簡単にリップシンクできるという代物。HDでのストリーミング配信やアーカイブ用の変換など様々な用途に対応したコンバーターなので、テープメディアなどが多い制作会社などに一台あっても十分機能を果たすと思います。

実際、ビデオコンバーターなどは制作会社からすると余り馴染みのない機材かと思います。これまで編集作業の技術的な部分の多くはポスプロの方にお願いしていたでしょうし、仮に予算がなく社内で処理しなければいけない案件でも親しい技術さんにノウハウを聞いて、そのとおりに行っていればよかったからです。が、最近は撮影機材や編集の技術進歩はそれはもうめざましく、ファイル納品が当たり前の現場など多いですし、クライアントにちょっとした知識があれば撮影、編集のHow Toなど(DSLRやAEのはやりの手法など)最新のワークフローが求められます。またUstreamなどの配信の分野では特に、技術的に疎いと臨機応変な対応が出来ず、プロジェクトの失敗にもつながりかねません。私はかねてから“知識や機材など技術性に優位に立てなければ制作会社の未来はない”と考えていますので、上記のような使い道がある制作会社さんであれば、VC-30HD なかなか使える1台かと思います(想像よりお値段が高かったのですがね…)。

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by imao001 | 2011-07-27 22:42 | レビュー