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by imao001

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久々の更新は映評からです。遅ればせながら「英国王のスピーチ」を見に行ってきました。連休は仕事も溜っているので「ミスター・ノーバディ」一本で我慢しようと思っていましたが、今見逃すといつ観るだろうかと思ったら「ミスター・ノーバディ」よりこっちの映画に足が向いていました。

この映画は実話に基づく物語で、現在の女王エリザベス2世の父、先のロイヤルウェディングで話題になったウィリアム王子の祖父にあたるジョージ6世のお話です。第二次世界大戦直前の英国、幼少時のトラウマから人前に出ることが苦手になってしまった国王の次男“バーディ”。ある日、父のジョージ5世が崩御。本来ならば長男のエドワード8世が王位を継承するはずだったのですが、様々な要因から結果的に次男のバーディに王位が継承されます。ところが内気な性格、そして幼い頃から抱えていた吃音というコンプレックスが災いし、公の場でのスピーチは散々たる有様、これでは国王の威厳どころではなく正に苦痛の種となっていました。そこで国王は妻 エリザベスの勧めもあって吃音を治そうとトレーニングを始めます。果たして孤独と苦しみに苛まれる王は上手にスピーチをこなせるようになるのか… といった内容です。

ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、私は大学時代、演技を専攻していました。お世辞にも上手な役者とは言えず、舞台上で台詞を“噛む”“吃る”“飛ばす”のは当たり前、時には自分でも何が面白くて舞台の上に立っているのか?と思うこともありました。ですので吃音の苦しみというはなんとなく想像がつきます。舞台上で台詞が出てこなくなった時のあの恐怖にも似た感覚は、スピーチでうまく話せない恐怖と似たような気がするからです。ですからある種の共感的なものを求めてこの映画を見ようと思ったのですが、実際にはこの映画には英国らしいユーモアがあり、苦難を乗り越える勇気ある国王の姿があり、凹んだ時には誰しも周りの温かい支えが必要だといった自然の教えのようなものがあり、観終わって非常に幸福感に包まれたような感じがしました。『美味しいものをお腹いっぱい食べた』というのとはまたちょっと違って、『お茶席で味わい深い和菓子を慎ましやかに頂きました』、そんな感じにも似た至福の時間でした。時代背景が明るい時代なわけではないですし、表現も、映し方も、物語もハリウッド的な陽気さはないのですが、(イギリスへ行ったことがないので単なる思い込みかもしれませんが…)イギリスの様に雨や曇り空のもとでも人々は明るく、たくましく生きているんだなぁと感じさせられる映画でした。

(C)2010 See-Saw Films. All rights reserved.
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by imao001 | 2011-05-03 21:49 | レビュー