映像制作/USTREAM・IP配信会社のジーマ代表が、徒然なるままに書き綴る とりとめもない出来事、映像、映画業界のお話 http://ji-ma.tv/ http://ji-ma.jp/


by imao001

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久々の更新ですが、今回はあまり代理店や制作会社の方々も話したがらない制作費についてちょっと触れたいと思います。

最近、様々な案件で見積りの要望をいただくことが増えてきました。「景気動向も上昇気流か?」などと期待しながらも、「ん、相見積か?」などと感じるご要望も充分ありますので、過度の期待もよくありませんが…ただ私自身見積りを作成していても“最近は映像制作のコストって技術の進歩でかなり抑えられてきたなぁ” と感じることが多いです。15年前と現在の制作費にかかる費用を比較してみるとその低コスト化はほんとに一目瞭然です。(下図参照)

その理由のひとつに映像機材の技術の進歩があります。今から15年ほど前にはテレビ番組でも、VPと呼ばれる企業用のパッケージ物でも、撮影にはβカム(ベーカム)や、デジタルベーカム、DVCPROなどいわゆる肩のせのENGカメラを使用してきました。当時はこれらのカメラは撮影技術のスタンダードカメラで、その使い勝手、画質においてメインストリームを歩いていました。編集システムも同じように業界標準でハイスペックな編集環境を使用するのが一般的でした。ところが時を経た現在、地デジ移行での技術開発も相まって撮影環境、編集環境は急激に進歩を遂げ、これまでのβカムやDVCAMと同じ画質で映る業務用HDカメラが格安で売り出されたり、ノンリニア編集(パソコンでの編集システムのことです)の環境整備、安価なパソコンの高スペック化で、DVDを制作したり、VPを制作する制作費は大幅にコスト削減できる様になりました。またテープレス化で素材費も削減可能と、機材費だけでなく制作費も安く押さえる勘所が増えているのです。

この技術の進歩が生んだコスト削減の幅は単純に換算しても撮影費 3~4割減、編集費 3割減、単純に見積もっても、トータルでも3割は制作費がカットできる計算だと思います(15年前と同じ作業をしたとして、です)。一方でモーショングラフィックスやCGなどといった視覚に訴える技術が手軽に表現できるようになったことで、表現に幅も出ましたし、部分的にコストが必要になったところもあります。

しかしながら時代の進歩によって得た恩恵は十分あるのですから、
企業の映像制作発注者の方々も信頼ある代理店などへの発注もいいのですが
顧客にとってどういった映像表現が大事なのか、と真剣に考えてくれる
中小の映像制作企業にも眼を向けてみてもいいのかなぁなんて思います。


※ちなみに以下、企業のリクルート用ビデオを想定した15年前と現在との比較です
(ざっくりではありますが、VTR尺 10分程度、同等の内容、制作期間1か月程度、現在の制作費は弊社を想定しています。
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by imao001 | 2010-08-28 16:37 | お仕事:映像制作