- 地下鉄サリン事件から15年[ 2010-03-26 23:13 ]
タグ:さかはらあつし
遅ればせながら3月20日のことを。今から15年前の3月20日、地下鉄サリン事件は起こりました。当時、私は大学を卒業し、台湾留学出発を前に、好きな映画を見に銀座へ行こうとしていました。しかしながら何かの事件で銀座が混乱している、と知った私は渋谷での映画鑑賞に変更し、その夜帰宅してはじめて事件がいかに恐ろしいものだったか、ようやく知ることとなりました。
事件直後、「首都は今戦時下にある」と題し執筆した紀藤弁護士の記事も、その当時は厳しい論調と見られたのかボツ原稿となったそうですが、現在では強度のリアリティを持った文章として伝わってきます。御用弁護士としての印象も強い紀藤弁護士ですが、当時のこの言説をみれば確かな物の見方もできる弁護士ということがわかります。
閑話休題。先日、知人が本を出しました。地下鉄サリン事件の被害者でもあるさかはらあつしさんが書いた著書のタイトルは『サリンとおはぎ 扉は開くまで叩き続けろ』。内容は、さかはらさんが4浪のすえ京大に合格、さらに電通にめでたく就職するも地下鉄サリン事件に巻き込まれ、壮絶な苦しみと闘い、それでもくじけず渡米しMBAを取得、さらにアカデミー賞受賞スタッフとしてレッドカーペットの上を歩くという、まさに波乱万丈の人生を綴った本です。ユーモアがあり、行動力、バイタリティがあり、周囲を常に元気付けるさかはらさんがこんな壮絶な経験をされていたとは!というのが読後の感想でした。人の人生は実際何が起こるか分からない、だからこそ今を一生懸命生きるんだ、と改めて感じさせられました。地下鉄サリン事件、あの日のことを考えるということでもそうですが、“生きる”ということを考える上でもとてもためになる書籍だとおもいます。
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