映像制作/USTREAM・IP配信会社のジーマ代表が、徒然なるままに書き綴る とりとめもない出来事、映像、映画業界のお話 http://ji-ma.tv/ http://ji-ma.jp/


by imao001
先日、新文芸座にてテオ・アンゲロプロス監督のオールナイト上映をやっていたので足を運びました。個人的には現在現役の監督では最も尊敬する監督でもあるので、多少の疲れも構わず3本、7時間以上の上映時間を堪能してきました。ちなみに同時上映は「狩人」「蜂の旅人」の2本です。こちらも近日中にアップ予定、ご期待ください。

さて、「こうのとりたちずさんで」はアンゲロプロス監督の長編第9作。弊社には「こうのとりたちずさんで」フランス版B倍以上のビッグサイズポスターがあるほど心底好きな作品でもあります。東京に出てきてようやく映画の表現が分かりかけてきた頃に出会い、鑑賞後その深い映像表現に言葉をなくした事を今もはっきり覚えています。それほど田舎もんの私にとっては衝撃的な映画でした。

物語はというと、難民問題を取材に来た主人公のTVディレクター、アレクサンドロスが国境近くの村を取材するうち、死んだと思われていた政治家を発見。その政治家と彼の別れた妻、難民の少女などの人物が絡み合い、そうした中に巧みに難民や国境問題が描き出されるという、政治背景を知らないとやや難解に思える内容です。ギリシャは当時ユーゴ、アルバニア、ブルガリア、トルコ等と国境の国々が紛争や国境問題を抱えていたため、難民問題も盛んに話題になっていただろうし、政治をネタに映画を作ることの多い監督だけにギリシャ現代史のひとつとして撮影されたんだろうなぁと思います。しかし“映画は物語を追うだけでなくとも純粋にその根幹は伝わる”と言えばいいのでしょうか、この映画、アンゲロプロス監督の映像詩に体を任せているだけで容易にメッセージが伝わってくるのです。共同脚本がトニーノ・グエッラだったり、音楽がエレニ・カラインドルーといわゆるアンゲロプロス組で固められていることも完成度が高い要因のひとつでしょう。是非ご覧頂くことをお勧めします(といっても劇場で見れる機会は数年に1度程度ですが…)。

c0162328_1542414.jpg


こちらはパルムドール作品「永遠と一日」紹介です
[PR]
# by imao001 | 2009-03-19 22:49 | レビュー

映評:7つの贈り物

ここのところ仕事やら事務処理やらイベントやら、色んなことが重なり更新が途絶えておりました…スミマセン。この一期間に見た映画で個人的にも記録しておきたいものも結構あり、またもやしばらくは映評が続くかもしれませんが、お時間のある方は寄っていってください。あまりそういったことをご希望でない方もこれを見て映画館に足を運んでいただければ幸いです。別に興行側から何かもらっている訳ではありませんが、私自身が“映画は映画館で見よう!”主義なもので。

そんなわけでまずはウィル・スミス主演『7つの贈り物』から。

『幸せのちから』の監督 ガブリエレ・ムッチーノとウィル・スミスが再び組んだ感動のヒューマン・ドラマ、という宣伝だけは執拗に繰り返され、肝心の内容のほうが情報量が少なくどうやらストーリー的にどんでんがあったりとかするのだろうと思っていました。私個人は通常は多少なりともあらすじだの他人の映評だのなんらかの情報を入れて見に行く人間なのですが、どうやらややストーリーを隠したがっているような宣伝の仕方に、通常とは逆に、何の予備知識も入れずに見に行きました。

簡単なあらすじを言うと(といってもネタバレしてしまうのでざっくり、ボカシて紹介します)、ウィル・スミス演じる主人公 ベンが自身の過去を清算するため自ら選んだ7人に次々と接触し、彼らに“運命変えてしまうような”贈り物を渡していく。というのが大まかなストーリー。     ってこれだけでは抽象的過ぎてまったく分からないでしょうが…しかしながら映画のつくりとして結構時間軸をいじっているので幾つか具体的な話をしようものなら先の展開が見透かされてしまうので残念ですがこの程度でご勘弁願います。

ストーリーの展開というか“どんでん”は気持ちいいです。脚本もシンプル、且つスマート。編集でストーリーを際立たせ、クライマックスまで見せきるいいストーリーの見本みたいなものです。クライマックスに向かっていくにつれそのからくりが分かっていく展開は本当に見事で、その分かり具合のさじ加減が“快感”です。例えて言うならば漫画の『課長 島耕作』が数々の仕事上の問題や人間関係をクリアしていって、またプライベートも充実させて、それでいて無事昇進し、成功も収め、最終的に『社長 島耕作』になるぐらいきもちいいです(ってこれって例えになってるかな?)。まあ両者ともに途中からは展開が読めて、それでいて逆にだまされてやった感がある、そのバランスみたいなものが非常に良くてストーリー的にもぐいぐい引き込まれ気持ちいいということなのですが…

ま、久々に万人にお勧めしたい映画だったなぁと映画館を出るときには素直に思いました。またネタバレしても良いという方は下の ネタバレしてもよい方はこちら 部分に書かれているのでご覧ください。いやぁ、しかし泣きましたよ。久々に。


c0162328_325670.jpg



c0162328_3253187.jpg



映画・ドラマ『7つの贈り物』

ネタバレしてもよい方はこちら
[PR]
# by imao001 | 2009-03-19 09:03 | レビュー

選挙対策でしょうか…

詳しくはこちらをご覧頂くとしまして、まぁ、公明党のアナログテレビ買い取り法案(結局ドタバタのうやむやで幕引きのようですが)に続き、与党から公共施設地デジテレビ配備法案が出されようとしているようです。いやこれに関して法案化していくぶんには悪いことではないかと思うのですが、なぜこのタイミングなんでしょうか?政府の追加経済対策に盛り込むということですが、これって経済対策になるのでしょうかねぇ。

学校や社会福祉施設、公民館のテレビなんかは自分たちが身銭切って買うものではなく、互助会費や運営者、経営者の裁量で購入されてるのではないかと思うので、ぶっちゃけ経済効果が現れるとも思えないし来年の法案提出まで待ったほうがより正確に配備に必要な予算が見積もれると思うのですが。

ま、公共事業に力を入れるよりかはましですけどねぇ…

すでに経済対策に公共事業が入ってるんですから今更ですけどねぇ…

いつまでたっても国として産業の構造改革は無理なんですかねぇ…

でもやっぱり小市民ですからグチしかいえないんですよねぇ…

やっぱり選挙対策なんですかねぇ…

<地デジ対策>公共施設にテレビ、年内200万台配備…与党
[PR]
# by imao001 | 2009-03-18 21:55 | 日記
アップルから待望のiMac新型が発売されました。驚くほどのアップデートではありませんがこれまでと同程度の性能を、低価格で提供しようといった感じです。ここしばらくiMacは出る出るといわれていたので、これでようやく踏ん切りがついて購入できそうです。(驚くほどのバージョンアップではなく、マイナーチェンジといった感じは否めませんが…)しかしMac Proはグラボのモデルネームが変わっているから一新感があるものの、実情は現行主流のグラボに変更したというぐらいだし、CPUの性能面が今一不明瞭なため果たしてお買い得感はあるのだろうか…Mac Proの8-Coreは次への進化が気になっていただけにまだまだ様子見なのでしょうか…まずは新CPUのベンチマークテストを眺めてみようと思います。

<新型iMac>
【20インチ】
Intel Core 2 Duo 2.66GHz/2GB/320GB/NVIDIA GeForce 9400M(256MB)
  (価格:128,800円)
【24インチ】
Intel Core 2 Duo 2.66GHz/4GB/640GB/NVIDIA GeForce 9400M(256MB)
  (価格:158,800円)
【24インチ】
Intel Core 2 Duo 2.93GHz/4GB/640GB/NVIDIA GeForce GT 120(256MB)
  (価格:198,800円)
【24インチ】
Intel Core 2 Duo 3.06GHz/4GB/1TB/NVIDIA GeForce GT 130(512MB)
  (価格:244,800円)

c0162328_254318.jpg












<新型Mac Pro>
Intel Xeon “Nehalem”クアッドコア&エイトコア

【Quad-Core】
Intel Xeon 2.66GHz/3GB/640GB/NVIDIA GeForce GT 120(512MB)
  (価格:278,800円)
【8-Core】
Intel Xeon 2.26GB×2/6GB/640GB/NVIDIA GeForce GT 120(512MB)
  (価格:358,800円)

c0162328_26739.jpg















16スレッド同時処理が可能:アップル、“Nehalem”世代に生まれ変わった「Mac Pro」

[PR]
# by imao001 | 2009-03-04 00:02 | お仕事:映像制作

映評:おくりびと

遅ればせながら滝田洋二郎監督、本木雅弘主演の「おくりびと」を見た。評判は聞いており、様々な賞を受賞したのも知っており、日本アカデミー賞を総なめにしたのも知ってはいたけれど、今ひとつ乗り気ではなかった。おそらくは滝田監督作品に対するイメージがあまり良くなかったからだろうと思う。しかし米国アカデミー賞の外国語映画賞を受賞したと聞けば、ようやくその重い腰も上げざるを得ないだろう、何とか時間を作り劇場へと向かった。

アカデミー効果での混雑があるだろうと思い、全席ネット予約ができる新宿ピカデリー(ここは前回足を運んで心地よかった!)を検索してみると土曜は全回売り切れ(午前11時過ぎにも関わらず)、そこで時間も限られていたのでここならば大丈夫だろうと池袋のシネ・リーブル池袋へと向かった。この劇場、駅から濡れずに行くことが可能な、比較的便利な劇場にもかかわらず、そのPRの下手さから以外に空いている劇場なのだ。電話をかけてみると案の定半分ほど空席があるとのことなので、移動の時間を考えても座れるだろうと考え劇場へ向かった。到着後すぐにチケットを購入し、いざアカデミー賞受賞作「おくりびと」鑑賞!

さて感想はというと確かに完成度が高く、アカデミー賞外国語映画賞もうなづける映画だった。いつもはあらすじ等をざっくりと紹介したりするのだが、今回は“全ての人にお勧めできる”という理由であえてあらすじなど説明しません。とりあえず見てみてください。この映画は脚本が異様に狙いすぎているきらいがあるのですが、映画表現、ストーリー運びにその厭味さがあまり出てこない。脚本家の方や、脚本を勉強しているような人だと、いろんな部分でやや戦略的過ぎると思えゲンナリしてしまうのだろうけれど、純粋に物語を追っていれば深い感動と爽快感を味わえる。死と二人三脚しているような職業の映画であるにもかかわらず軽やかなユーモア感を持ち、また一方で死を題材にしているからこその重い、鑑賞後の印象がこの映画を良質たらしめている。

現在25週目に突入ということですが、まだの方は是非見てみてください。

映画「おくりびと」

Excite エキサイト : 『色んな「おくりびと」効果があるようです』

c0162328_225081.jpg

c0162328_2252992.jpg
[PR]
# by imao001 | 2009-03-02 02:30 | レビュー

「セカイカメラ」

AR【拡張現実】という技術がこのところ盛んになっているのを知ってどんな技術?と関心を持っていたところ、先日、この「セカイカメラ」という存在を知りました。詳しくは下のYou Tube見てもらうと分かるかと思うんですが、これって世の中のいろんな実在するものを iPhoneひとつでとっても便利に、快適に映し出せる、表現できますね。

いやはや、これまでもAppleはユーザーエクスピエンスを大事にしてきましたけど、

iPhone ってほんと恐ろしい…

ついでにこんなアプリ作っちゃう日本人も恐ろしい…

You Tube : 「セカイカメラ」




Excite エキサイト : 「セカイカメラ」がデビュー

セカイカメラの世界観
[PR]
# by imao001 | 2009-02-20 20:03 | 日記
ここしばらく麻生がTOPだったのでこれはまずいと新たに投稿しました。
大した意味はありませんが、ダブルミーニングです…
麻生がTOPだといろんな意味でよろしくないということでしょう、アクセス数も普通の記事の方が多いし…

なので大した内容はないのですが映画「7つの贈り物」のお話を。

宣伝ではウィル・スミスと “あの”「幸せのちから」の監督が再びコラボ!みたいなノリでしきりに広告を流しておりますが、これって果たしてヒキになるのでしょうか。確かに個人的には「幸せのちから」は非常に面白かったと思う。ウィル・スミスもたまに真面目な役をやらせるとリフレッシュになっていいんじゃないかと思うくらい演技は上々、演出も80年頃という舞台設定が見事にノスタルジーをかもし出していて映画自体も悪くなかった。しかし、そんなに「幸せのちから」は売れたのかなぁ。小粒な作品で良質ではあったけど…おそらく「幸せのちから」は結構健闘したので、それを一回り大きい興行規模にして、「幸せのちから」の客を引っ張ってこようということなんでしょうか。

ちなみにQUIGLEY PUBLISHING COMPANYという出版社が例年行っている、全米の映画館主と映画バイヤーの投票で決める『最も稼いだ映画スター』ランキングで、見事1位に輝いたのがウィル・スミス。おそらく「アイ・アム・レジェンド」「ハンコック」が非常に好調だったことからかとは思われますが…日本人には配給側が期待するほど実際はウィル・スミスに動員力ってないように思うんだけどなぁ。ま、果たして「7つの贈り物」はどうなるでしょうか。見たらまたレポートします。

※こっちはQUIGLEY PUBLISHING COMPANYとは違いますが参考までに

Excite エキサイト : 芸能ニュース「ウィル・スミスは最も金になる男」

※こっそりとウディ・ハレルソンが出演しているようなのでちょっと見る気が増しました ( ´∀`)

7つの贈り物 | ウーマンエキサイトシネマ

c0162328_22573036.jpg
[PR]
# by imao001 | 2009-02-15 23:04 | 日記

正直、麻生首相って…

今日は麻生太郎の話です。

祖父の築いてきた政を見て普通ならば“政治家としての生き様”を学んでいると思う。

しかしながら昨今の迷走ぶりを見るに、

もはやこの政治家には“政治決定”、とか“政治決断”とかを求めてはいけないと思う。

窮地に追い込まれているとはいえ政治家は自身の矜持、本懐はそう譲ってはいけないと思うのだが…

また、迷走ぶりを抜きにしても「漫画好き」を公言している時点であほじゃなかろうかと思う。

一国の首相が漫画好きを謳ったら、もうそれが強烈な個性となりうる

かりに他の書籍どうこうが文脈内にあったとしても、もうそのイメージは払拭できない。

よって漫画しか読んでないイメージとか、漢字が読めないイメージとか、

べらんめぇでも結局ボンボン、みたいなイメージが根付いてしまうのだ。

ちょっとは計算できないのだろうか…

それともそれも考えられないほど追い込まれているのだろうか…


共同ニュース:内閣支持率また下落18%
[PR]
# by imao001 | 2009-02-09 20:35 | 日記
番組制作やCM制作に携わっていたりすると、たまにJASRACの横暴さというものに触れる機会がある。企業VPやウェブ用のコンテンツを扱っている時にはたいていが著作権フリーの楽曲を使用するか、当初から音楽を作ってもらうので逆に音楽でもめることはまずないが、どうしても使用したい楽曲があった場合などはきわめて官僚的なJASRACの担当者を相手にすることになる。これまでも幾度か相手をしたり、JASRACにも知ってる人はいるのでみんながみんなそうだとはいえないが、この人たちおそらくは自分の事業の優位性を知っているがためにきわめて理不尽で、サービス業の観点を忘れてる。あまり詳しくは言いたくないが、今回こういった通達が出るのも個人的には当然かと思う。もっと公共のための仕事という感覚を持ったらいいと思う。

書いてはみたけどグチになった…スミマセン。
下記のニュース読んでみてください。まさに音楽の著作権業界はJASRACの天国なんです…

<JASRAC>新規参入を制限 公取委が排除命令の方針
[PR]
# by imao001 | 2009-02-07 19:35 | お仕事:映像制作

クロマキー撮影のテスト

先日 弊社スタッフがクロマキー編集のテストのため、抜けチェック、テスト編集などを熱心にやっていました。というのも、先日テスト素材にということでクライアントからもらった素材がなんとDVCPRO50の撮影素材。うちは映像制作をメインでやっているにもかかわらず Windows ベースの制作環境が多く、実はDVCPROという素材自体が Windows環境とあまり相性が良くなく、というか弊社の編集システムと相性が良くなく、うちの数少ないマックを使ってテスト編集をしてみようとなったのです。クロマキーに強い私の友人を交え「あ~だ」「こ~だ」いいながらスタッフがテストしていたところ、一本の電話が…

電話の主はテスト素材をもらったクライアント。案件自体がDVCPRO50ではなくHDCAM(ハイビジョン)での収録となったとのこと。これで大助かり(より走査線の多いカメラで撮影したほうが当然綺麗にグリーンバックが抜ける)、私も胸をなでおろしましたが、スタッフたちは依然細かい調整をしながら抜きづらいDVCPRO50の素材と格闘してました。ま、これも良い経験と私はスタッフの格闘しているさまを横に事務作業を継続、全てが終了した後に撮影がHDCAMになったことを伝えました(結構冷たい視線を浴びましたが…)。

結果、DVCPRO50でも非常に綺麗に抜けていました。もちろんBlu-rayオーサリングして大型ビジョンに出せるようなレベルにはちょっといかないかとは思いましたが(それ以前に4:3ですし)、いやいやなかなかの抜け具合、ウェブ用のPIP(Person In Presentation)なども問題なしのクオリティでしょう。これなら最近使っていないDVCPROでの撮影も可能だなぁ~、早速クロマキー撮影のテストなんかもしてみたいなぁなんて考えちゃいました。
[PR]
# by imao001 | 2009-02-06 01:46 | お仕事:映像制作
ここではあまり代理店や制作会社の方々が話したがらない内容にちょっと触れたいと思います。ちょっとボリュームが多いですがお付き合いください。実は近年、

“映像制作にかかるコストは技術の進歩と共にかなり抑えられてきた”

といえると思います。15年前と現在の制作費にかかる費用を比較してみるとその低コスト化ははっきり分かります。その理由のひとつに、実は技術の進歩にあります。今から15年ほど前にはテレビ番組でも、VPと呼ばれる企業用のパッケージ物でも、撮影にはβカム(ベーカム)や、DVCPro、DVCAMと呼ばれるカメラを使用してきました。当時はこれらのカメラは撮影技術のスタンダードカメラで、その使い勝手、画質においてメインストリームを歩いていました。もちろん編集システムもβカムやDVCPro、DVCAMを使用しての作業でした。ところが時を経た現在、放送業界などでは地デジの移行に伴い撮影、編集共にHDCAM化を余儀なくされています。ところがβカムやDVCAMなどはDVDやウェブコンテンツの撮影・編集にはまだまだ現役。

技術の進歩でこれまでのβカムやDVCAMと同じ画質で映る業務用カメラが格安で売り出されたり、テレビ業界では需要の減ったβカム、DVCAMなどの撮影機材が暴落し、おまけにノンリニア編集(パソコンでの編集システムのことです)の環境整備、安価なパソコンの高スペック化で、仮にDVDを制作したり、VPを制作すると制作費総額は大幅にコスト削減できる様になったはずです。

この技術の進歩が生んだコスト削減の幅は単純に換算しても撮影費 4割減、編集費 4割減、単純に見積もっても、トータルでも2割は制作費がカットできる計算なのです。(15年前と同じ作業をしたとして、です)

一方でモーショングラフィックスやCGなどといった視覚に訴える技術が手軽に表現できるようになったことで、部分的にコストが上がったところもあります。しかしながら時代の進歩によって得た恩恵なのですから、企業の映像制作発注者の方々は10年、15年前と同じ予算を要求するような代理店よりも、企業努力を忘れず顧客にとって何が大事かを考えてくれる中小の映像制作企業に眼を向けてみてもいいのではないかなぁと思います。


※エキサイトブログ、なぜかテーブルがきかない…
[PR]
# by imao001 | 2009-01-27 00:35 | お仕事:映像制作

で、いったい何台?

昨日電車ですごい状況に出会いました。『あ~、もう時代はこうなのね…』と愕然としてしまいました。
ちなみにその出来事とは…

そこそこ混んでいた小田急の車内でPSPでロールプレイングゲームをやっているとおぼしき男性。
年の頃、30代前半、そしてその男性のとなりに彼女らしき女性が手持ち無沙汰に立っていました。

外の景色に飽きたのか、しばらくしてその女性がなにやら隣にいる男性に命令… すると男性は鞄からもうひとつPSPを取り出し女性に手渡しました(のちに解ったのですが二人は夫婦)!PSPを2つも持っているなんて、何たる贅沢!などと、やや羨みに近い怒りを覚えていたのですが、女性がPSPの電源を入れて早速ゲーム開始!どうやら二人は通信でモンハンとか対戦系のゲームか何かやっているっぽかった(私はRPGを、というか昨今のゲーム自体をやらないので全く分からない)。

徐々にエキサイトしてきたふたり、声をあげ出して「双眼鏡って何に使うの?」とか「ちょっと!○○しないでよ~」とか大盛り上がり。『いや~、あまり年が変わんないのに俺ってゲームとかから随分縁遠くなったんだなぁ~』などとふと思っていたその時!

その男女カップルの向かいに座っている子供が「お母さん!○○って何?」と立ってPSPをしている二人に話しかけるではありませんか!おまけに男性には「○○さん!」とやや他人行儀な話し方、しかし見た感じやはり父親とおぼしき対応&話し方。おそらく3人は家族なんでしょうが何も家族3人がそれぞれPSP持って、出かけた先で家族そろってPSPを、それも通信モードでやんなくてもいいじゃないか… と思ってました。

すると!すると!その少年の横には弟らしき少年が!(子供二人は顔がそっくり!) おいおい、その弟らしき少年もPSPを持っているではないか!もしかしてこの家族、一家、一人に1台PSPを持ってるのか!?と、私、かな~り動揺。『世の中すげ~な~…』と思っていたら、その弟の方はPSPに飽きたらしく、今度はなんと!DSを取り出すではないか!この一家だけで少なくともゲーム端末5台所有!

もうさすがにこの一家のゲーム依存にはついていけないや…

いや、もしかしてこれが巷では普通なのか!?

などとややおっさんめいた感想を持ってしまいました。
[PR]
# by imao001 | 2009-01-19 21:42 | 日記
私は学生時代から自分のあるものに対する“嗅覚”には絶対的な自信を持っています。これはほんとに“嗅覚”としか言いようがないんですが、あるものの良し悪しをその臭い、雰囲気で判別出来るんです。そのあるものとは… 映画の予告編。劇場やネットなどで(TV CMは短いので却下)映画の予告編を見ると大体その映画が面白い映画か面白くない映画か、また映画の出来なども分かるんです。学生当時からよく周りには公言していたんですがあまりこのことを信じてくれる人はいませんでした(笑)。ま、これをごらんの方々も同じお気持ちでしょう。そりゃそうですよね、予告編を見て『当たる臭いがする』とか、『この臭いはどうも当たりそうもない…』などといってるわけですから… ま、映画の好みもまあ、人それぞれですので信じる信じないは皆さんにお任せします。

それはさておき、なぜこのような話をしたかというと、実は間もなく公開の話題作(なんだろうなぁ、あのキャスティングなんだもの…)にこの強烈な良質な映画のにおいを感じ取ってしまったからです。
その映画というのが…

『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』

これ予告編を見てすぐ「あ、これは相当いい映画だ!」と直感的に感じました。主演にあの「タイタニック」のコンビ、レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの二人。二人とも良い俳優だとは思うのですがインパクト不足で個人的にはこれまでやや評価されずにいました。おまけに私はなんと『タイタニック』を見たことがないという貴重な映画ファンなので、特別このお二人に興味も印象もなかったんです。が!ですが!おそらく本編をまだ見てはいませんが『レボリューショナリー・ロード』はかなりいい映画であろうと断言できます!相変わらず演技派を気取ったような(ファンの皆さんスミマセン!)ディカプリオの癖が残ってはいるのですが、昔の少年の頃のような自然な演じ方に戻ってきている点、またおそらく『タイタニック』から相当オファーがあったものの組むことがなかったこのコンビが、いまようやく再び共演できるようになったその理由が二人の演技のアンサンブルに見て取れます。監督はサム・メンデスでなかなか期待できるでしょうし、サム・メンデスはケイト・ウィンスレットのだんなだそうで、決してヘボイ演技は編集できないでしょうし。いや、公開前からこんなに期待した映画は久しくなかったのでもちろん鑑賞後にまたレビューします、乞うご期待!

c0162328_2314169.jpg
Excite エキサイト : 芸能ニュース

レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで







ちなみに先日、ANA全面協力の『ハッピーフライト』を見てきましたが、まぁ、これがひどいことひどいこと。もう公開終盤だから言っていいでしょうけど、ちょっと亀山さん、矢口監督、いったいどうしたんですか?と言いたい。そもそも物語りになってないし、こんな構成からそもそもなってない映画久々に見ましたよ…ANAの社会科見学(実際劇中にも社会化見学出てきましたねぇ)を見せられたような感じです。群像劇にしたかったのだろうけれども何一つハートに残ると言うか、落ちると言うか感慨ある話もなく、単なるカタログ。飛行業界の裏側が見たい人だけ見に行ってください。
[PR]
# by imao001 | 2009-01-13 22:51 | レビュー

地デジ 大丈夫!?

年が明け、明るいニュースでブログのスタートを切っていきたいものですが、そう簡単にはいけそうもないですねぇ。下の記事は日本もおそらくは混乱が予想されるであろう“地デジ放送開始”のこと。タイトルは『今年2月17日の米デジタル放送開始にオバマ新政権が“待った”』とあり、内容でもおそらくは2年とちょっと後には日本でも話題になりそうな事柄が書かれています。

以下本文を少々引用しますと…

米の新オバマ政権が8日(木)アメリカ連邦議会に対し、2月17日(火)に開始が予定されているデジタル放送への移行の延期を求める案を提出した。 …中略… 現在の移行案は「非常に困難」であり、「問題点をそのままにしておくことは一般消費者に多大なる影響を及ぼす」ことになる。また、「変換のための政府予算は非常に不適当」だという。(バラエティ・ジャパン)

などと伝えているのですが、これ、日本もほぼ同じことが起こるといえます。その為受信機購入のための補助も議論されるでしょうし、地デジ放送完全移行延期の話題もおそらく取りざたされるでしょう。また、現在の景気の冷え込みが、今年、来年の一般家庭家電のデジタル移行の障害になるのは眼に見えてます。

それ以上に私が危惧しているのは、番組制作側のデジタル化への移行が猛烈に遅い!ということです。局の資本が入っているような大きな制作会社にはテクニカルに強い方はいらっしゃるかもしれませんが、多くの中小制作会社は機材導入もままならず、ハイビジョンでの番組制作にも未熟な会社が必要に迫られ、結局は粗製濫造を繰り返すのではないでしょうか。これまでのSD放送時のように制作管理が出来ずコスト高になって四苦八苦…ということも起こる可能性もあるのではないでしょうか。当の番組制作会社だけでなく局のほうにも(ローカルも含めてですが)、記事のような事柄や、制作体制の移行の点もこと地デジ放送に関しては高い認識が必要ではないかと思います。

Excite エキサイト : 芸能ニュース『米デジタル放送開始にオバマ新政権が“待った”』

c0162328_1427256.jpg

[PR]
# by imao001 | 2009-01-10 14:29 | 日記

飛躍のジーマへ

新年、明けましておめでとうございます。
今年一年が、皆様にとりまして良い年でありますように、スタッフ一同お祈りしております。

昨年は、会社としてデジタイズという新たな取り組みもはじめ (まもなくサイトも本格オープンします)
多くの人にいろんな出会いや様々なお仕事のきっかけをいただくことができました。
この出会いやきっかけを元に、皆様に愛されるクリエイター集団 ジーマとしてみんなで
努力していきたいと思います。本年も変わらぬ皆さんのご支援、宜しくお願い致します。

2009年 元旦

株式会社 ジーマ
代表取締役 香川今生

c0162328_16514560.jpg

[PR]
# by imao001 | 2009-01-01 21:29 | 日記
このブログをごらんの皆様、また、お仕事などでお付き合いさせていただきました皆々様、本年中は大変お世話になりました。おそらく本年最後の投稿となりそうなので感謝の言葉と共に思ったことを書き連ね今年の〆とさせていただこうと思います。

まずはこうして大して面白くもないブログに足を運んでいただけることに本当に感謝しております。最近このブログが個人的な映画鑑賞後のレビューになっていて恐縮ではありますが、今後は書評であるとか、仕事がらみでの技術的なことも書いていきたいと思います。ちなみに私は大学時代から個人的に印象に残った映画は映画評論的なものをつけてきたので、ブログを書き始めてみるとこれまで継続していた映画評論のようなものがブログ継続のために適していると考え、こうして映画評論がやや多めの展開になっているわけです。

このブログを始めて、意外に人に見られる・読まれるという前提で文章を書くのは難しいということも充分知りましたし、忙しさにかまけてついついブログ更新を怠ろうとする自分の怠惰な姿勢にもイヤというほど気づきました。定期的に事を継続する余裕も気力もあまりない自分ですので、月に1本程度書いてればいいだろうと思ってましたが、僅かながらでも毎日読んでくれる読者がいるということで、極力更新を心がけました(といいながらそれでも『ほぼ週刊イマオ新聞』状態でしたが…)。来年もしっかりと、楽しいブログが書いていけるよう頑張りますので、もしこのブログのことを思い出しましたらトラバでも、コメントでも、直接でも、何でもかまいませんので是非感想の言葉がいただけるとうれしいです。

それでは、良いお年を…
祝新的一年、発大財


株式会社ジーマ

代表取締役 香川今生
[PR]
# by imao001 | 2008-12-29 16:16 | 日記

映評:PARIS

今回は三連続になってしまいましたが映画の感想。映画は「PARIS」
関東では渋谷のBunkamura ル・シネマで現在上映中です。

ストーリーは心臓病を患う元ダンサー、ピエールと、その姉でソーシャルワーカーとして働きながら3人の子供を育てているエリーズ、年甲斐もなく学生に恋をする大学講師、その弟の建築家、ピエールの向かいに住む美人の女学生、市場で働く元夫婦のジャンとカロリーヌ、そして彼らを取り巻く市場の人たち等々、様々な職業、地位、状況の人のパリでの生活を描いている。とりとめのない日々の生活がテンポよい群像劇として映し出されていて見ていて心地よい一本です。

“とりとめもない生活”と書いてしまいましたが、人から見ればつまらない生活に見えても当人にとっては一瞬一瞬を生きている大切な時間… そんな当たり前のことなのだけれど自分も含めおそらく多くの方々がついつい惰性で、無為に生きていることが多いんじゃないかなぁと思います。それだけにこの映画には考えさせられることも多く、個人的な経験も投影されて深く感動しました。特に心臓病を患う元ダンサーが映画の中での役割としては中心的なのですが、彼は“生きる”ということに対し日々を静かに過ごすことを選択します。確かに病気の治療方法が心臓移植の提供者を待つしかないとはいえ、人間ついついあがいてしまうだろうから、彼のような状況でありながら、いま生きていることに感謝するというか、味わいながら今という時間を生きていることに言いようのない感情を持ってしまう。応援だったり、共感だったり、時に反発だったり…

監督のセドリック・クラピッシュ監督については実はかつては大して興味がない監督だったのですが「猫が行方不明」あたりから親友が激賞するのでよく見に行っていたなぁ。ただフランソワ・オゾン監督同様なぜか好きになるきっかけの作品がないまま見ていた感じがあります。決して映画の技巧的にも作家性でもさりとて気になるところはないのに特別好きになることはなかったのですが、おそらくこの作品で、これ以降彼の映画が公開されれば必ず見るであろう大好きな監督の一人になりました。

また、この映画の中で特筆すべきはソーシャルワーカーのエリーズを演じるジュリエット・ビノシュ。3人の子持ち、という設定の時点で私の世代の人はおそらく年月の過ぎ行く速さを感じるのではないでしょうか。だって「ポンヌフ」とか「トリコロール」ではすばらしい輝きを放っていた女優さんです。そんな美女がこの映画では“子持ち”で“シングルマザー”そして“ソーシャルワーカー”という完全なる“おばさん設定”だから妙に「時代はすぎていくんだな…」とさびしく考えさせられますよ、ホントに。映画ではもう若くないと塞ぎがちの姉にピエールがかける言葉「生きているんだ。人生を謳歌しなければ…」。変わっていくビノシュの表情同様に自分のなかでも人生を精一杯生きようという決意みたいなものがあふれてくるのを感じました。これぞ映画の楽しみです。

ちなみにこれポスターとかチラシとかアートディレクションが個人的にとても好きです。
最近いけてるコンセプトをした映画のアートディレクションがなかったのでこれにも非常に満足です。

c0162328_14442469.jpg


映画「PARIS」オフィシャルページ

PARIS (パリ)
[PR]
# by imao001 | 2008-12-28 14:55 | レビュー
私の大好きな中国映画に「心の香り」(監督:孫周 スン・チョウ)という映画があります。ある少年が両親の不和が理由で元京劇俳優のおじいちゃんのところに預けられ、最初は上手く行かない二人の関係も様々な出来事によって良好に進み、最終的には少年の京劇俳優としての才能が発見されるというストーリー。大学時代、京劇にはまっていた私は担当教授の誘いでよく京劇や越劇など見に行ってましたが、その華やかな舞台に「もし自分に巧みな身体能力があったら京劇の俳優を目指しただろう」などと勝手に空想していました。ところが、先ごろそんな私の思いと同じような状況を描いた映画があることを知りました。それが「北京の恋」です。

物語は京劇を学ぶために中国にやってきた日本の女性と京劇俳優の恋、また日中戦争に翻弄された三代に渡る家族の悲劇等々、ストーリーと背景に京劇の名作を上手く絡めた映画です。公開は既に終了してしまいDVDででも早く見ようと思っているのですが、なかなかレンタル屋に足を運ぶことすらままならない最近、正月休みにでも時間を作って見てみましょう。ここで主演している女優さんが「OLにっぽん」や「NHK中国語会話」でもお馴染みの前田知恵さん。彼女は北京電影学院の演劇科を外国人で初めて卒業している人だそうで、中国語も演技も太鼓判が押されているも同然、映画も楽しみです。「OLにっぽん」でも最後の最後で巧みな中国語を発揮してましたし将来が楽しみの女優さんです。彼女はこういったテレビや映画などで日本と中国の架け橋になれるような女優になりたいと何かのインタビューでおっしゃってましたが、私も同感です。私はいまだに自分で本編映画の監督をするという夢をあきらめてませんが、実現できたその時には是非、日・中・台(出来れば韓も含めて)で映画を撮りたいと考えています。やや道のりは長そうですが希望を捨てることなく彼女のような着実に成果をあげている人を目指して頑張りたいと思います。

ちなみに「心の香り」にはNHKの大地の子にも出演していた中国の名優 朱旭 (チュウ・シュイ)がおじいちゃん役で出ています。中国映画ファンなら彼の演技を見るだけでも非常に価値ある一本です。

こちらは「心の香り」です。子役も立派な芝居してます。
c0162328_227483.jpg


こちらは「北京の恋」です。
c0162328_2305353.jpg


前田知恵さんインタビュー(動画つき)

前田知恵さんロングインタビュー
[PR]
# by imao001 | 2008-12-21 20:29 | レビュー

「海角七号」見たい…

最近気になっている台湾映画を一本ご紹介。
タイトルは「海角七号」。一人のミュージシャンの話で、魏徳聖(サミュエル・ウェイ)監督、主演に日本人のメイクのトニータナカさんの長女 田中千絵さんが出演されています。

ミュージシャンの夢破れ、故郷に戻って郵便配達の仕事をしている主人公“阿嘉”がとある事情のためバンドを結成。しかしコンサートまでの猶予は3日しかなく何とか形にしようと奮闘。一方でこのコンサートを取りまとめようと田中千絵さん演ずる“友子”も協力し始めるのですがなかなかうまくいかない。そんな折りバンドメンバーの一人が骨折、友子もストレスを抱えて阿嘉との関係がギクシャクし始める…

とさわりだけ(実際自分も見ていないので話をざっとしか把握してません)ご紹介しましたが、結構大事なキャストをこの田中千絵さんが演じているわけです。いや、いいですねぇ、海外で頑張っている日本の演員がこうして海外で評価されるってことは…早くこの映画が日本でも公開される事を期待しています。台湾での興収、評判もいいわけですし、ラブストーリー、「藍色大門」の配給会社や堀越さんあたりで買ってくれないかな~。私が台湾にいたときは台湾の景気もボロボロ、もちろん台湾映画の興行なんかも総じて厳しい状況でした。確かに公開する映画も結構悲惨だった。監督やプロデューサーの誰に聞いても“台湾映画はまさに斜陽”“台湾映画に未来はない”というようなことを話していました。でも10年以上経ってこういった元気な映画が台湾にも出てきたことを知るとやっぱりちょっと嬉しくなってしまいます。もっともっと日本の俳優さんが海外で頑張って、もっともっと海外の俳優さん、会社さんが日本と合作してアジア映画を活性化させてほしいですねぇ。

ちなみに次回は最近気になっている中国映画をご紹介します。

Excite エキサイト : 芸能ニュース

主演の田中千絵さんのブログ

「海角七号」オフィシャルページ


c0162328_23302410.jpg

[PR]
# by imao001 | 2008-12-17 23:47 | 日記
ここ数か月、個人的にも毎週楽しみにしていた連続ドラマがあります。そのドラマとは日本テレビ系で明日夜10時に最終回を迎える「OLにっぽん」。ストーリーや出演者などはこちらの本家Webページをごらんいただくとして、ここでご紹介したいのはその番組でもキーパーソンだった中国人研修生 張琳(チャン・リン)役のタン・ジャースーさんです。

個人的な話になりますが、私の父は中国から日本へ研修生を招聘し企業へ送り出している仕事をしています。ドラマの役柄で言うと阿部サダヲさん扮する小旗健太のような仕事をしているわけです。また私自身、台湾で語学を習得し中国語を話せるということもあり(10年以上も前のことなのでやや覚束無いところもありますが…)かつては父の仕事がらみで研修生の通訳をしたり生活の世話をするため参考意見を求められたようなこともありました。そんなこんなで中国、台湾映画や国内のドラマにしても中国がらみのものはたいていこまめにチェックしていますが、この「OLにっぽん」は企画の話を聞いてかなり野心的だなぁ、と思った記憶があります。というのもドラマで国際色を出すような脚本はキャスティングの問題以上に通訳やビザ、進行上も色々大変だと予想されるので…また、脚本も原作ありきの風潮の中、オリジナルの書下ろしということでまさに会社の残業を無視してでも“見る価値アリ!”とふれ回っていました。ドラマを支える巧みな脚本、演出はもとより、私が感心したのはタン・ジャースーさんの演技。私は仕事柄、ドラマやバラエティなどのロケ場所に立ち会うとかなりしつこく見入ってしまうギャラリーですが、このドラマの撮影現場に遭遇したことがありそこでも非常に稀有な純粋さのタン・ジャースーさんに出会うことができました。もちろんドラマの演技もブラウン管を通してでも、非常に純粋で繊細な演技をする女優さんと見受けられます。日本での生活はもちろん初めて、その上連続ドラマのようなペースで演技をすることも初めてと聞いていますが、今後も日本や、中国など広い舞台で活躍されることを期待します。明日は早くも最終回ですがご覧いただけると私の言っていることも伝わるかと思います。

かつて(いまも継続中かもしれませんが…)サントリーのウーロン茶のCMで、このような純粋な中国女性を表現されていましたが、この「OLにっぽん」内での彼女の雰囲気もまさにそんな素朴な感じ。心底、これからが期待できる女優さんだと思いますので是非最終回だけでも、またDVDで発売された時にも是非見て欲しいですね。


オフィシャルウェブページ

会見時の記事

TV LIFEのあらすじ・ストーリー記事
[PR]
# by imao001 | 2008-12-09 10:29 | 日記
私の人生のなかで12月1日という日は今日まで “映画の日” でした。

しかしながら今日、仕事の合間に渋谷を買い物等で出歩いてみると結構大きいキャンペーン(スケール、見た目のお金の掛かり具合という意味で…)がJRのハチ公前の広場で行われており、よくよく見てみるとそれは “世界エイズデー” のキャンペーンでした。これまでエイズという病気にたとえ関心を寄せたとしても、最終的には自分にとって他人事、という感覚があったような気がします。しかしながらこういったことでエイズの正しい知識や、実態、また恐ろしさなどを知り、人々が少しでも予防や理解、行動などに移せるのであればこういったキャンペーンも大事だなぁ~、としみじみ思いました。

ちなみにブログをお読みの皆さん『エイズ孤児』という言葉を知ってますか?私は今日、この言葉を知ってからエイズ予防、そしてエイズへの偏見というものに真剣に考える様になりました。『エイズ孤児』とはエイズによって親を失った子どもたちのことを指します。その数は世界でおよそ1500万人にもなると言われ、現在、14秒に一人の割合で子どもがエイズによって親を亡くしているそうです。とあるNGOはこのエイズ予防に関して必死で戦っており、自分も何かができたら、と今日のブログを更新しました。もし関心があったらこのNGOの活動、そして12月1日 “世界エイズデー” という日を考えてみてください。

c0162328_2222028.jpg

[PR]
# by imao001 | 2008-12-01 22:03 | 日記
日立マクセルから、パナソニックの業務用カメラAG-HVX200やAG-HVX205で使用するメモリーカードP2カードの発売が発表されました。

これまでP2カードは国内ではパナソニックの純正しかなく、その値段に二の足を踏んでいる人も多かったように思いますが、このサードパーティーのP2カードの登場で値段もリーズナブルになりつつあると思いますし、ラインナップも増えると思う。さらに他社製で(ありえない?)P2カード搭載のカメラが出てきたりしたら、あの使いづらい本体も改善されたりしないだろうか?P2カードのバリエーションは16GB、32GB、64GBの3種類でやや物足りない気もしますが、純正品と記録時間も同じだし値段次第でP2にも大きな波が来るかもしれませんね。

ハードディスクにデータを直接取り込める、35mmレンズアダプターで被写体深度をあげたりできる、など機動性以外ならかなり使えるカメラだと思うので、これからVPなどの制作に使いたいですねぇ。

c0162328_17243270.jpg


日立マクセル ニュースリリース
[PR]
# by imao001 | 2008-11-24 17:25 | お仕事:映像制作

映評:ざわざわ下北沢

東京・世田谷区の下北沢を舞台に、そこに生きる人々の日常を変わらぬ市川監督特有の暖かな目線でつづられたドラマ「ざわざわ下北沢」。下北沢のまさにごった煮的な雰囲気をそのままに、人々の暮らしや恋愛模様、様々なエピソードが、寓話のような物語と同居し、その街同様ざわざわ感を伴ってスクリーンに映し出される。

そもそもこの「ざわざわ下北沢」は、下北沢にある映画館「シネマ下北沢」の創立者らが映画化を企画し、下北沢を愛する市川監督をはじめとして、下北沢に思い入れのある俳優やタレント、スタッフが集結して出来た作品である。それゆえ作品には下北沢に対する愛情がいたるところに満ちあふれ、なにやら胎動めいた独特の感覚で下北沢で生きる人びとが活き活きと描かれている。豪華俳優のカメオ出演などもあいまって極彩色の群像劇として出来上がっている。

個人的には初めて東京に住み始めたのは下北沢近くの世田谷代田。演劇の勉強の為はるばる東京に出て来たからには、下北沢はもちろん生活圏内に入れていた。当時、遊びや買い物は専ら下北沢で済ませ、意味もなく下北沢をぶらぶらすることも多かった自分にとってはこの映画はノスタルジックにも感じるけれども、同時に今の下北沢を描いていてうれしかった。
先日、都の計画で下北沢を分断するかのように環状道路が走ると聞いて、それはもうひどく落胆したが(さすが役人、体温がまったく感じられない仕事っぷりです…)、計画が白紙に戻ることはもうないそうだ。
この映画のように下北沢という街に勇気づけられ、感動してきた人は数多くいると思う。市川監督が亡くなってしまった寂しさと同時に、下北沢という街が変わってしまう寂しさも同時に感じることになった映画だった。

c0162328_473960.jpg

なんかフォークシンガー 加川良さんの『精一杯』が聞こえてくるような映画です。

c0162328_411254.jpg

残念ながら閉館しました…
[PR]
# by imao001 | 2008-11-21 21:53

映評:東京兄妹

CM監督として不動の地位を築いていたことは言うまでもなく、「BU・SU」で監督デビューして以降もその独特の作風でCM同様、映画の評価も高かった市川準。しかしその市川監督の独特の作風が注目され始めたのは中期の東京を強く意識し描写し始めた頃の作品だったのではないかなと思う。このあたりの作品は「小津安二郎監督へのオマージュ」とか「小津安二郎監督への傾倒」などと言う人もいる。確かに小津映画に対する慕情、憧れのようなものがみられるものの市川監督はそういった具体的な映像表現ではオマージュを捧げるつもりはなかっただろう。映像のスタイルにも作品によってはスタティックなカメラ、ズームしない、パンしないなど映像上の共通点も多かったが、市川監督は小津監督のように禁欲的なまでに映像美学を優先したわけではなく、演出意図として最適なカメラ位置、動き、画角というものを考え、その上で俳優陣が最大限の豊かな演技をしてくれることを望んだのが市川監督のスタイルではないかと思う。実際、作風も作品によって変わることも多かったし、いわゆるジャンル映画的なものにも意欲的に取り組んでいった。そういった意味でやはり小津監督を敬愛していたとしても、映像表現で小津監督にオマージュを捧げるといった直接的な表現は行わなかったのではないかと思う。

そこでこの「東京兄妹」である。

この映画、小津安二郎監督へのオマージュというような言われ方もされはするが、乱暴にいうならば冷奴へのオマージュである。もっとはっきり言うならば思春期の少女から大人へと脱皮してゆくその危うい年頃の女性への賛歌である。このあたりはなぜゆえそう断言するのかは実際に見ていただくしかないのだが、じっくり本編を見終わると冷奴と思春期の女性の相関関係がなるほどと分かっていただけると思う。さて、この年代の女性を撮らせたら、市川準 > 大林宣彦 > 今関あきよし の順で(個人の勝手な位置付けです)微妙な美しさを映画で表現している人だと思うし、ともすれば“ロリコン”とザクッと直接的に言われてしまうものだけれども、ある意味“美しいものは美しい”と、とにかくこの世代の美しさを映画で昇華できる日本映画界でも稀有な存在だと思う。

キャスティングは主人公に緒形直人、その妹に粟田麗という絶妙なふたり。

舞台は都電が走る昔ながらの街、そこに暮らす両親を亡くした二人の兄妹の物語。兄の健一は亡き父の代わりにと時には関白なまでに毅然と妹の面倒を見、一家を支える。しかしまた一方で妹の変化に傷つきもする繊細な男だ。妹の洋子も兄に父の面影を見ていると同時に家事の一切を取り仕切るなど兄の妻のようなスタンスでお互いがお互いを支えながら生活をしていた。健一は古本屋に勤め、洋子は高校卒業し、駅前の写真店でアルバイトをしている。商店街では客や店主同士が名前で呼び合い、時には醤油の貸し借りをするような昔ながらの付き合いの残る街でひっそりと暮らすふたりの絆に変化が訪れたのは、健一がつれてきた友人 真によってだった…

個々の日常風景がさりげなく切り取られふたりのエピソードが常にリアルに感じられる。私個人も非常に影響を受けた、ドキュメンタリー的な市井の人々の姿がこの作品でも巧みにインサートされそのリアリティと共にぐいぐい市川監督の世界観に引き込まれる。また映画全体の質感とも深く関わる冷奴の登場。やや近親相姦的な匂いを漂わせながらも全ては市川準独特のタッチで語られていく。この「東京兄妹」に於いてはもう完全に確立された市川準演出。フィクションとノンフィクションの今風に言えばマリアージュとでも言えるだろうか。


c0162328_12412931.jpg

[PR]
# by imao001 | 2008-11-15 13:20 | レビュー

映評:東京夜曲

今回は「東京夜曲」のご紹介。

舞台は東京の片隅にある上宿商店街。浮浪人のごとき主人公 浜中が地元の上宿商店街に戻って来たことから、穏やかに暮らしていた人々の感情にさざ波の様な変化が起こっていった…という物語。

お話としては淡々とした日常の中に登場人物それぞれの感情が絡み合い、しかしそれを日本人的な内へと感情を押し込め、それぞれがそれぞれの思いを自分なりに整理していくさまを淡々と描いている。ざっくりと言い表してしまうとそういうことなのだが、感心するのは、よくもまあこれほどまでの芸達者な俳優陣を見事に自分の映像世界へと押し込めることができるなぁということ。

市川演出の中には「ふとした仕草のなかにある意味深さ」みたいなものがいつも隠し味のようにこめられている。しかしそれはこれまで比較的若い思春期を迎えた女の子、もしくは成人間もない女性などの設定の登場人物に多用され、今回のようなベテラン俳優を起用するにはちょっと難しいと思っていたのだがいやはや感心するばかり。

今回の長塚京三、桃井かおり、倍賞美津子など、おそらくは本人たちの演技の型のようなものが出来上がっている俳優陣には、演出、俳優の魅力の引き出し方、コントロール術などは一筋縄ではいかない。普通の演出家ならばおそらくいままで積み上げてきた自信を喪失するだけの作品になってしまうこともあるであろう。ところがミリ単位の繊細な心理描写を、お年頃の男女のようにあっさり演出できてしまうところに市川監督の演出の力が感じられる。俳優自身の力量も実際そうなのだが、各人その演技の艶やかさを十二分に引き出されている。もし未見の方はリアルな熟年の恋愛を垣間見られるという意味でも是非お勧めする。

当初はサントリーのCMだったものを期待に答え市川監督が長編につむぎ上げた作品。

第21回 モントリオール映画祭で最優秀監督賞を受賞しています。
[PR]
# by imao001 | 2008-11-15 00:14 | レビュー

映評:トニー滝谷

市川監督のレトロスペクティブ的なものが行われないものかと期待していたところ、池袋の新文芸坐で市川準監督の追悼オールナイトを上映していたので見に行ってきた。ラインナップの中にはあまり劇場にかかる事のない中期の番組も組み込まれていたので今回から4回連続でその映評を書いていきたいと思います。

ということでまず1本目はかなり野心的な2005年の作品 「トニー滝谷」 です。


幼い頃に母を亡くしたトニー滝谷。トロンボーン奏者の破天荒な父に育てられたトニーだったが本人はことさら孤独を感じることはなく、孤独と共生するかのように成長していった。成人したトニーはイラストレーターとしての職を得、個性とは無縁だが独特の正確緻密なタッチでイラストレーターとしての仕事を黙々とこなしていった。いつしかトニーは独立を果たしイラストレーターとしての自分の地位を築き、細々と、そして静かに暮らしていた。

そんなトニーのもとへ出版社の新人編集部員がやってくることから物語は大きく動き出す。これまで孤独を感じることもなく静かに過ごしてきたトニーの人生が一人の女性によって彩りを伴って動き始めた。
トニーはその編集部員 英子を強く意識するようになり、ほどなく二人は結婚する。
トニーにとって味わったことのない暖かな生活、幸せな時間。
しかしそんなトニーにはひとつだけ気になることがあった。
それは妻があまりにも多くの服を買いすぎることだった…


原作は村上春樹の同名の短編小説。「ノルウェイの森」が映画化されるというニュースが先日大きな話題となったが、村上春樹作品自体は余り映画化されることはない。ところがこの「トニー滝谷」は村上氏自身が快く映画化を承諾したとの報道があるので、村上氏自身も市川監督作品を見ていて評価していたのではないだろうか。また「ノルウェイの森」が市川監督と同じく静寂な映像、映像の質感を表現するのに巧みなヴェトナム系監督のトラン・アン・ユンに映画化されるのもただの偶然ではない様に思われる。いずれにせよ原作の作家からしても市川準監督の手による映像化、映画化というのは適任と映ったのだろう。

作品は孤独でありつづけたトニー滝谷の姿が市川監督特有の編集リズム、会話の心地よさによってゆったりと静かに描かれてゆく。この映画はかなり計算されたカット、台詞回し、展開で構成されていて西島秀俊の抑えた語りの間に登場人物たちは自身の状況や感情を台詞回しで描写していく不思議なスタイルをとっている(もしイメージが掴めなければ こちら をどうぞ)。
これまでの市川監督特有の映像詩的な実景・景観インサートを押さえ込みながら、同じ質感を持って市川節を表現する様は、まさに市川監督の職人技であり作家性といえる。
おそらくはじめはこの不思議な演出に戸惑いをすることもあるだろうが、気が付けばどっぷりつかっているまさに市川マジックである。

トニー滝谷の孤独、そして結婚を境に人生がふんわりとを豊かなものへと変わっていく過程を、変わらぬ天才的演技で表現してみせるイッセー尾形。
そして宮沢りえが素朴でいながら魅力的な何かをつねに身にまとっている小沼英子、そしてアルバイト女性の二役を、宮沢りえ独特の魅力でもって滲み出すように演じる。
(しかしこの映画の宮沢りえ美しさといったらスクリーンで見ているとのぼせそうなくらいである)
ふたりの暖かいまなざしや情感、そして孤独といった演技は市川監督の演出を後押しするかのように映画「トニー滝谷」の世界観を作り出している。

第57回 ロカルノ国際映画祭にて審査員特別賞などを受賞。

映画公式ページは こちら

c0162328_19501417.jpg

[PR]
# by imao001 | 2008-11-09 19:50 | レビュー
皆様のご声援のおかげで株式会社ジーマは2歳の誕生日を迎えることが出来ました。
まだまだ未熟で、社会になんの貢献も出来ていない弊社ではありますが、社員一同、価値ある
社会の創造のため頑張っていきたいと思っておりますので、温かく見守って頂けたらと思います。
これからもよろしくお願い致します。

株式会社ジーマ 代表 香川今生


ブログをご覧の皆様、今回は極めて個人的ではありますが感謝の言葉を述べさせて頂きました。

c0162328_1220276.jpg
[PR]
# by imao001 | 2008-10-27 12:21 | お仕事:映像制作
とにかくデジタルリマスター版ということがありがたく、それだけでも見に行く価値あり。
おそらく1億とまでは行かないまでも、5000万程度は楽にかかるであろうリマスター作業の成果が体験できる。私は東京国際映画祭、渋谷のオーチャ-ドホールでの上映を見たため、残念ながら最高の環境とは言い難いもののその鮮やかな映像と音声の修復加減は充分に体感できた。日本人として見ておくべき映画ではあると思う。

ちなみに“デジタルリマスター”とは元々の映画のネガを使って埃、カビ、プリント時のミスなどで出来た傷や損失を可能な限り復元していくことである。今回は音声にもかなりの修正が加えられているらしく、舞台挨拶では当時「羅生門」のスクリプターを担当されて、今年の東京フィルメックス審査委員長を務める野上照代さんが壇上に立ち「台詞が聞こえづらいといわれる黒澤映画だけれども、驚くほどはっきり聞こえるようになっている」とおっしゃっていた。実際その映像のクリアー度合いはまさに撮りたて状態である。いやはや1本の映画制作費ほどの金額をかけただけはある。是非その目で確かめてください。

「羅生門」の大まかなストーリーは、平安時代の高名な盗賊、多襄丸(たじょうまる)があるとき侍夫婦と出会い、多襄丸がその妻に手を出したところから始まる。夫は後ほど死体で見つかるのだが、この殺人事件の聞き取りが検非違使庁で行われるのだが、言い分が証言者によってまったく食い違い、結局なにが真実なのかわからないでいる…

もう今更言うまでもないが日本の巨匠であることに異論は挟まないし、この「羅生門」もヴェネチアで金獅子賞を受賞するほど優秀な映画ではある。しかし今回ははじめてみてから15年ほど経っているからか初見ほどの感動はなかった。小難しく考えることも出来る物語だし、以前の自分であれば深読みしていたであろうそれぞれの証言や映像なども、今ではあるがままを受け取る素直な映画の見方になっていた。感動とか衝撃度は薄れていたかもしれないが、それでもやはり色濃く残る黒澤監督のタッチやリアリズムなどは繰り返しになるけれども“日本人だったら黒澤作品見ておかなければ”ぐらいの思いを抱かせた。皆さんもこの文章で少しでも黒澤作品に興味を持ってもらえたらこれ幸い、と思うんだが、ま、映画ってやっぱり個人の好みなのでねぇ。

ちなみに、どうでもいいことではあるのだがクレジットでこの映画の助監督が加藤泰というのが分かり「加藤泰のあの執拗なるアングルや撮影方法はこの辺にも由来があるのか~…」などと、変な感慨があった。



角川映画 「羅生門」 デジタル復元版 サイト
[PR]
# by imao001 | 2008-10-25 16:08 | レビュー

バスの中から…

携帯からのブログ更新の方が「もしかしたら便利かもしれないなぁ~」などと思い、只今バスを待つこの間、そしてバスに乗り、自宅に着くまでちょっとブログ投稿をトライしてみます。少ない時間では長文は無理っぽいので、映評とかではなくダラダラ日記感覚で書いて行こうと思います。おそらく携帯からはそんな頻繁には更新しないだろうし。

ちなみに私はブログの投稿には下書き2回、さらに書き込み終えて推敲するほど丁寧に書いてます。しかしながら、それほど労力をかけつつも私が期待するほど集客もなく(1更新で数千アクセスほどはあるもんだと思っていた)、訪れた人が期待するほど私のブログはイケテる訳でもなく、まとまりなくつらつら書き散らかしています。

ところが、書き始めてみると「携帯からのブログ更新はなんか気持ちイイ!」と、初めて携帯からブログを書きながら思った。

(実は過去に2回、携帯からアップしたのに全く反映されてなくげんなりしたことがあったので、未だにこの文章がアップされるか不安…)

などと打っていると、通路をはさんだ隣のサラリーマンが缶ビールを飲み始めた!ビックリ!(@_@)

なんてタイムリーな話題も挿入出来ていいですね。

など書き連ねているうちに自宅に到着しそうです。
とりあえずこの文面をいったん携帯のメモ帳にコピーしてから、さぁ!投稿!


など更新してリロードしてもやっぱり反映されていなかったので、メモ帳の文面を携帯から引っ張ってきてただいま投稿しました!
(何でうまくいかないの?)


[PR]
# by imao001 | 2008-10-25 15:03 | 日記
この映画、ストーリーはというとはっきり言って“ない”
“ない”というか“ストーリーを楽しむべき映画ではない”、といえるかもしれない。

しかしながらあえて物語を語るとすれば、小泉今日子演じる漫画家 麻子さんと、彼女と歩みを共にする上野樹里演じるアシスタントのナオミ、そしてその家にやってきた自由奔放な猫 グーグーとのまったりした日々、とでもいえようか…

映画は吉祥寺を舞台に、のんびりと、ゆったりと、そして温かい登場人物たちでファンタジーのように日々の出来事が積み重ねられる。吉祥寺という誰もが懐かしく、親しみをもつ空間に、投げ出されたかのように自然と過ごす猫、そして人々ののんびり、ゆったりした姿が心地いい。

タイトルは『グーグーだって猫である』と、グーグー目線のように書かれているものの、グーグーだろうが、麻子さんだろうが、ナオミだろうが誰だろうが、一人一人がじんわり生ている… そして当然のように今日も地球は回っているし、そんな当たり前のことがまた大事なのかなぁ、などと漠然と感じる… というこの文章のように何を言いたいのかは分からないけれどもその空気感はそれはそれで心地いい… という感覚だけを楽しむ映画ではないかと思います。

ちょっとまどろっこしい文章ですが、この映画、実際こういう感じで良くも悪くも“ま~ったり”しています。

映画公式ページは こちら


c0162328_21201171.jpg

猫好きは良いかと思いますが…

c0162328_21214670.jpg

可愛いとは思うんですが…
[PR]
# by imao001 | 2008-10-21 21:22 | レビュー