映像制作/USTREAM・IP配信会社のジーマ代表が、徒然なるままに書き綴る とりとめもない出来事、映像、映画業界のお話 http://ji-ma.tv/ http://ji-ma.jp/


by imao001

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オリンピック

オリンピックが行われる度、その放送技術の進歩に関しては良く言われることですが、実際、様々な競技をより多彩な映像で映し出そうとする努力は、今回のオリンピックを見ても確かに驚きのレベルです。スピードスケートのレール撮影やクレーン技術、アルペン滑降の望遠などを見ていても素晴らしい放送技術です。

そんな中、今回私が一番驚いているのは民放各局が解説したサイト「gorin.jp」の配信技術です。プラットフォームは海外ではオバマ大統領の演説などの配信もされているブライトコーブさんの技術なのですが、この映像がまた綺麗!!!! うちでも業務ではSorenson Squeeze 6のOn2 VP6 Proなど、そのコーデックの優秀さを買って使ってますが、「gorin.jp」の映像ってちょっと追いつけない綺麗さです。おそらくはストリームの部分での違いなんでしょうけど、ここまで綺麗だと正直テレビの存在価値って…っても思ってしまいますねぇ。

映像技術、そして配信技術はどこまで進化を続けるのでしょうか。

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by imao001 | 2010-02-17 09:49
西川美和監督、笑福亭鶴瓶、瑛太W主演の「ディア・ドクター」。今更ですが拝見してきました。個人的には「ゆれる」があまりにも完成度の高い一本だったため、以降、要注目の監督と感じていました。もしご覧になっていない方はレンタルででも見てみて下さい、ちょっとした衝撃です。

さて「ディア・ドクター」です。物語は一人の医者の失踪から始まります。ある田舎の村でたった一人の医師がある日忽然と姿を消し、村人、刑事、医師を研修先としていた新米医師らが、それぞれ「なぜ先生はいなくなってしまったのか」という疑問をひとつひとつ紐解いていきます。その根底にはひとつの“嘘”が隠されているのですが、へき地医療や高齢化といった現在の医療現場の問題も含み合わせ、その“嘘”は果たして“嘘”なのだろうか…という、文字にすると訳がわからないですが、実際、“嘘”についての禅問答のような映画です。

個人的な感想から言えばラスト5分のオチがなかなかいいにもかかわらず個人的には完全に想像できてしまって、実際そのとおりだったためちょっとゲンナリです。私が映画を見に行く主たる目的として、『自分の想像を軽く飛び越えてしまうくらいの創造性をその映画は持っているか』という点が最も大事です。なので、まず話が読めてしまうとゲンナリ、映像表現がありきたりだとゲンナリ、良くあるストーリー展開や話に意外性がないとゲンナリ、キャストに魅力を感じないとゲンナリ、といった感じでいずれものゲンナリポイントが当てはまらない映画、これまでに味わったことのない体験を与えてくれる映画には大変満足して劇場を後にすることができます。ところが残念ながら「ディア・ドクター」はそうではなかった。前作を観て、新作の期待がありすぎたのかもしれませんが、こういった言い方はちょっと酷ですが凡庸な映画です。笑福亭鶴瓶の演技は確かにごく自然ですが、鶴瓶が鶴瓶としてしかスクリーンに立ち上がってこないということはやはりキャスティングミス、それ以上に瑛太は役柄にハマっているけれど、瑛太も今回は瑛太的演技を超えられていないかなと…これが前作のオダギリジョー、香川照之あたりの修錬されてきたキャストだとちょっと見え方も違うんですが…細部には決して悪くない表現が連発しますんで、映画作家としての腕は充分おありなのかと思いますので、今回はさておき今後に期待かなと思います。おっと、ずいぶんと上から目線ですが、これも私流の映画への愛です。

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「ディア・ドクター」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

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by imao001 | 2010-02-14 10:03 | レビュー
辻仁成の原作を「私の頭の中の消しゴム」で泣かせの演出に評価の高かった韓国のイ・ジェハン監督が映画化。原作の映画化権売却の際、条件が条件が提示されたのかは知りませんが原作者の奥さん、中山美穂が主演、共演に私も大好きな俳優の一人、西島秀俊が出演というなかなかよい人選のキャスト、スタッフ陣です。他のスタッフ、キャストを見てもとても興味がそそられる映画かと思います。あまり公開直後に個人的な意見で動員を下げたくもないので(と心配するほどこのブログにアクセスはないですが…)、公開前とか、公開直後の斜に構えた映評は差し控えているのですが(オススメ映画は別です。素直に賞賛してます。)、この映画に関しては、興味を持った人はおそらく劇場へと自然に足を運ぶであろう映画なので素直な感想をアップします。

と言いつつ、感想を語る前にまず個人的な思いを一言。この映画、製作は韓国の会社です。原作、キャスト陣は日本のメジャーな方で占められていますが、表向きは日本映画ですが、実際は韓国映画です。何を言いたいかというと、10何年か前、国策で映画文化に力を入れ優秀な作品を世界に送り出していた韓国が、もはや国内の映画産業は衰退し、市場規模、産業として活路として日本を選んでいるのではないか、という気がするのです。単純に「監督が原作を買おうと思ったら色々条件があって結局日本映画みたいになっちゃった」というのならまだいいのですが、韓国の映画制作陣が活路を日本(おそらく“アジア”という視点かとは思いますが)に見出しているのではないかと思うのです。正直、観客にとってはどこの国の映画製作だろうが面白ければ良いのは当たり前なのですが、映画に携わる人間としては“黒船来航”という気分ではありませんが、日本の制作陣もうかうかしてられない、と純粋に思うのです。お隣には巨大な市場もあるのですから、日本映画界も視野を広げて頑張って欲しいものです。

c0162328_074191.jpg閑話休題。まず映画全体の印象でいうとちょっと長いという気がします。ダラダラしたシーンが正直多く、商業監督ならあと30分は切って欲しいボリュームです。普段、映画を見ている時には落ち着きのない私がなんとか腰を据えて見れた映画ではありますが、登場人物もこの数の映画ならば、観客の楽しみとしても、興行のことを考えても110分ぐらいの尺で済ませて欲しいです。2時間15分もの時間だと、上映時間がわかった時、限りある余暇の時間を映画に割こうと気持ちが薄れますし、またシネコンが多い現在の上映環境をさっぴいても、見に行けるチャンスが減ります。劇場側からするとこれぐらいの尺の映画を4回も上映するのは人件費等のことを考えてもちょっと厳しいですから、もう少し短くしても良いんじゃないかなぁといった感じです。

c0162328_083932.jpg演出的な面でいうと、これも全体尺の話に繋がってきますが、監督さんは映画作家的な精神が強いのか個々のシーンが長すぎます。映画たりえようとするがために延びているんでしょうが、これは作家性的な部分よりも監督のはさみを入れられない思い切りの悪さだと思います。恋愛映画を観る観客の心理としては、テンポ良く、いらぬエピソードはそぎ落として、間延び感をなくし、ハラハラドキドキを増幅させて一気にクライマックスへと辿り着かせて欲しいのです。デートムービーとしてはもってこいの映画に思えるのに、監督としては切れる尺を切れないのは残念です。監督としてはアートムービーを撮ったつもりかもしれませんので、監督に対してこれ以上の苦言はなんですが、プロデューサーならば尺なり内容なり、完成型にもう少し考えて頂ければと思います。

c0162328_082741.jpgまた映画の展開で、未完の大恋愛の後、あれから25年という設定が有るのですが、残念ながらこれが全然駄目。ヘアーメイクさん達からすればここがあなた方の腕の見せどころなんじゃないでしょうか?と言いたくなるのですが、中山、西島両氏ともに中途半端な髪型、及びメイクであれから25年という物語の基盤にヒビが入ると思います。本編をご覧頂くと誰もが『あ、このことか…』とわかるかと思いますが、ちょっとこの点は映画の完成度を損ねている様に思います。“映画の長さ”と“無理のあるメイク”、この2点は正直、結構期待していたこの映画を失望させるに足る要素でした。ただ物語や、映像美など映画としての完成度は充分ありますのでデートムービーとしても充分価値アリかと思います。高校生、大学生など、春休みを前にした公開なのでいいタイミングではないかもしれませんが時間に余裕がある方は是非ご覧下さい。

※映画は“長い長い”と言っておきながら、自身のブログは長くても一向にかまわないと思っている香川でした。

公式サイト「サヨナライツカ」

興行的には好調のようです

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by imao001 | 2010-02-11 23:29 | レビュー

小沢氏のこと

極力、政治ネタは控えようと思っていたのですが、タイミングも良いので政治ネタで更新します。当然、この時期に政治ネタというのですから小沢氏の資金管理団体の土地取引事件についてです。正直、あそこまでのリーク垂れ流し(に見える情報流出)や、『小沢氏贈収賄事件』と言わんばかりの報道姿勢、検察の情報統制、メディアスクラム等々に関しては正直言葉がありません。大手新聞社などは大事件のごとくトピックを作り、ネット関連へも細かくニュース提供、大手通信社も誤報連発、結果そこに追随するメディアも再誤報。今回の小沢氏不起訴までのメディアの状況を見ると、おそらく日本には“推定無罪”という言葉すらないのではないかと思えます。あまりの検察の横暴に保坂展人氏がバッサリ斬ってますが、保坂氏が“検察の完敗”と表現するのも正直わかるような気がします。検察はどこに小沢氏が有罪たる確信、確証があったのか、全く見えない結果だからです。また、私もかつて取材をし、結果、歪んだ本人像を作り上げたかもしれない堀江貴文氏も、自己の経験が反映されているからか、極めて冷静に論じています。今回の件で多少なりとも報道に携わるものとして個人的に感じたことは、やっぱり記者クラブという制度は廃止すべきだってことです。個々で取材するには限界もありますし、効率良く情報提供、発信した方が企業にとっては助かるし、それが人々の利益になるという考えも理解できます。が、しかしこの“リーク”であるとか“会見の独占”であるとか、影響力の大きさの割には“間違いを間違いと認めたがらない姿勢”などは、極論を言えば公的利益を逆に失わせているような気がします。まぁ、経営者としてみると、権益は限りなく多く、広く持っていたい、という気持ちはわかるんですが…
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by imao001 | 2010-02-05 20:38 | 政治

オールナイトのこと。

東京・池袋に新文芸坐という映画館があります。ロードショー館ではなく、リバイバル上映や特集企画上映など少し前の映画を2本立てで上映するいわゆる名画座です。先日その劇場で橋口亮輔監督の映画がオールナイトで上映されると知り見に行ってきました。

“オールナイト”と聞いて???と思った方も多いかと思いますのでご説明しますと、昔の名画座は昼興行以外に、土曜や祝日の前の夜など何らかの企画色をつけ、その色に合わせて明け方まで3本、4本立てで映画を夜10時頃から明け方まで上映していました。例えば“○○監督特集”とか、“俳優○○の全て”といった感じで、まとめて同じ監督の作品数作や、ビデオ化されていないような作品がお宝的に映画館で観れ、金額的にも安くなっていて、1本あたり500円くらいで見ることができた訳です。そして今回足を運んだ新文芸座さんは、そういった名画座の古き良き部分をいまだに残して上映をしてくれている劇場さんなのです。また、橋口監督について言えば、私が学生の頃、非常に評価を受けていた監督で、私の先輩にもあたる古厩監督とともに人気を二分しているようなところがありました。また個人的にも1作目、2作目とほんとに良い映画を撮っているなぁ、と感じていたので、学生時代の郷愁も相まって今回オールナイト上映に出掛けたという訳です。今回オールナイトで上映された作品は『二十歳の微熱』『渚のシンドバッド』『ハッシュ』という3本立て。3作品すべて公開時に観てましたが、まとめて観られる機会も少ないですし、時代背景や監督の考え方なんかが変わっていく様なども感じられるので、オールナイトは企画内容がハマれば観るのにはなかなかいい機会です。

で、感想はと言いますと作品の感想以上に、肉体的に今でもオールナイトを見に行ける、充分楽しめる!っていうのが今回の最大の発見でした。最近では仕事でも“徹夜ができない”などと思っていたのですが、今回のオールナイトは感覚が研ぎ澄まされたまま映画に没頭でき、空腹や睡魔も売店のパンとコーヒーで軽く乗り切れました。翌日多少眠くはありましたが、こんなに簡単に夜中起きていられるということは、仕事でも徹夜が出来なくなってきているっていうのは結局、自分の言い訳で、モチベーションの差なんじゃないか?と自分が憎らしくも思えました… ま、名画座でなくても今ではシネコンなどでもオールナイトを上映してくれているところがあるそうなので徹夜の練習ということでまた行ってみたいと思います。(追記:もちろん映画もとても楽しめました!)



いわゆる名画座、二本立て上映が多い映画館をリストアップしましたので興味があるかたは是非

■池袋 新文芸坐  独自企画が秀逸な名画座の雄

■飯田橋 飯田橋ギンレイホール  会員制などユーザー目線の運営が高評価

■高田馬場 早稲田松竹  若者向けのおしゃれ系とこだわりの作家主義ラインナップ

■三軒茶屋 三軒茶屋中央劇場  撮影にも劇場を貸してくれる老舗名画座

■三軒茶屋 三軒茶屋シネマ  センス良いハリウッド大作系の二本立て

■目黒 目黒シネマ  ロードショー映画の二本立てを観るならここ 駅からも近く便利

■浅草 浅草中映劇場  ハリウッドメインですが不思議な映画がたまにかかる劇場

■新橋 新橋文化劇場   ロードショー映画とミニシアター系など独自の番組組み合わせが面白い
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by imao001 | 2010-02-01 21:29 | 日記