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by imao001

映評「ぼくの大切なともだち」

名匠パトリス・ルコント監督が描く心温まる男の友情。といっても、過去に「タンデム」で描いたようなストレートな友情物語ではない。「タンデム」でロードムービーの様にシチュエーションで作品の雰囲気を演出するように、今回の「ぼくの大切なともだち」でも『友達とは?』という問いの答えを見出すべく、作品全体にウィットに、ペーソスに富んだ感情豊かな作品の雰囲気が漂う。深刻でいながらどこか間が抜けている、だけれどもそれがまた非常に良い。

パトリス・ルコントの映画はその作品の雰囲気が濃厚にスクリーンに現れ出るので、好みが分かれることもある。商業的にとか、市場ニーズとかに要求されているであろう期待に見事に答え、自分の作家性という足跡を残して高笑いしながら去っていく、まあ、そんな気持ちのいい監督だ。
だからこそまさに私が一目ぼれした作品「髪結いの亭主」とは違って、ストーリー展開でグイグイ見せていったとしても、男の持つ悲しい“何か”に、ルコント独特の雰囲気という味付けをして、観客を満足のうちにストーリーを締めくくることができる。

「ぼくの大切なともだち」は久しぶりにルコント作品らしいルコント作品で、誰もが楽しめるように思う。


映画『ぼくの大切なともだち』公式サイト
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by imao001 | 2008-08-06 22:58 | レビュー