映像制作/USTREAM・IP配信会社のジーマ代表が、徒然なるままに書き綴る とりとめもない出来事、映像、映画業界のお話 http://ji-ma.tv/ http://ji-ma.jp/


by imao001

映評:「ゴールデンスランバー」

演者に堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとりという個性的だけど客も呼べて人気あり、一定の評価あり、という絶妙なバランス感覚で形作られる映画「ゴールデンスランバー」。監督には「アヒルと鴨のコインロッカー」「チーム・バチスタの栄光」の中村義洋。この「ゴールデンスランバー」でも保たれる小気味良い物語展開は中村義洋監督の大いなる持ち味として定着していて、私見では極めて映画的質の安定した監督と感じます。実際、監督デビュー後、2005年あたりから平均して年2本は監督するという、非常に監督としては恵まれてたポジションにいるそうです。後で知ったのですがこの映画、なんと本編が2時間19分!しかしご安心下さい、そのような長さを全く感じさせない映画です。

物語りは、ごくごく普通の宅配便ドライバー青柳が、ある日、大学時代の友人 森田から呼び出される事から始まります。森田は青柳に「お前、オズワルドにされるぞ」「逃げろ。とにかく逃げて、生きろ」と突然、忠告を始めるのですが、青柳は全く理解ができない。その直後、近隣で突然の爆発、そして警察官たちが青柳を容疑者として狙いを定め歩み寄って来ます。どうやら首相の凱旋パレードを狙った爆破事件が起きたらしいが、なぜかすぐさまその容疑者として青柳が狙われているのです。身に覚えのない青柳はとりあえず警察の手から逃れようとする…、といういわゆる逃亡劇です。

素直な感想としてはとても面白い。役者陣がそこそこ個性派、だけどその料理の仕方が絶妙!といった感じで商業映画としてはスリルある展開と役者のアンサンブルで充分合格点です。個人的には濱田岳の演技、活かし方は匠の技だなと思います。突拍子もない登場の仕方であり、役柄でもあるのですが妙にそのふわふわした役柄を役柄として演じきっていて、正直、久々に俳優らしい俳優を見ていたような感じです。とある番組でかつてインタビューさせて頂いたときにも理解力は早く、質問の意図を汲みとってわかりやすく質問に答えてくれました。それももう5年ほど前のことですが、当時でもその才能の片鱗は充分伝わってきており、俳優“濱田岳”を改めて体感できる映画だったな、と思います。私は大抵の映画は前売り券を買って見に行く人なのですが、見終わった直後、『この映画1800円でもおつりくるなぁ』と素直に思いました。

c0162328_1247232.jpg










「ゴールデンスランバー」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
[PR]
by imao001 | 2010-03-09 00:02 | レビュー